東海地方の211系について解説する。

鉄道

あの銀のステンレス車体を光らして走っていた211系も、東海地区ではどんどん廃車が進められています。
2023年に愛知・岐阜・三重からは消滅し、静岡県でも消滅する予定となっています。

そんな211系が、東海地区に登場した頃から、廃車になるまでの道のりを語っていきます。

始まりは

始まりは1986年、古い車両まみれだった名古屋地区に突如銀の電車(211系)がやってきました。
しかしこの211系は、東海地区で主流のタイプ(5000番台)ではなく、東京地区で主流の「0番台」というものでした。
この車両は、東海地区ので主流のタイプ(5000番台)とは違って窓が左右両方とも狭くなっているのが特徴です。

この車両は、JR東海で最後まで残った国鉄型となりましたが、2022年に全て廃車されました。

(画像:Wikipedia)

名古屋地区に一番最初に入った211系の「0番台」。
1986年に導入されたが、2022年に消滅した。
末期には、三重県で活躍していた。

名古屋地区に本格的に導入

その後、国鉄が民営化され、JR東海になった翌年の1988年、新たに東海地区仕様となった「5000番台」が登場しました。
この東海地区で多く見られた211系5000番台は、前面展望が見やすいように、窓ガラスが片方大きくなっているのが特徴です。
また、0番台はボックスシートでしたが、5000番台は全てロングシート(ベンチシート)となっています。

(撮影:ふらふらめんたいこ 名古屋駅にて)

名古屋地区で主流の211系5000番台。
窓ガラスが片側大きくなっているのが特徴。

この車両は、1988年から中央本線に導入され、その後東海道本線にも導入がされました。
なお、東海道本線からは、2006年ごろから大幅に運行が無くなりました。

名古屋地区では、4両/3両の車両が導入され、中央本線ではなんと最大10両で運行されていました。

静岡にも導入

1989年からは静岡エリアにも導入が始まりました。
静岡エリアでは、主に東海道線など向けに3両の5000番台、御殿場線など向けには2両の6000番台が導入されました。
この静岡エリアには、もともとボックスシートの車両が多かったのですが、この導入によってロングシートの車両が多くなりました。

(撮影:いせえび 浜松駅にて)

静岡地区の211系は主に3両や2両が配置された。

その後、名古屋地区では…

しかしその後2022年からは新しい315系の導入が始まりました。
この導入によって名古屋エリアの211系は姿を消してゆくこととなります。

(撮影:ふらふらめんたいこ 金山駅にて)

2022年より名古屋エリアに導入が始まった新型の「315系」。

2022年より、順次名古屋エリアの211系は廃車がされました。
2023年には、315系が211系の大半を置き換えてゆき、ついに12月には完全に姿を消してしまいました。

(撮影:ふらふらめんたいこ 名古屋駅にて)

(撮影:いせえび 名古屋駅にて)
この時(2023年7月)すでに大半の車両が315系に置き換わっていた。
そのうち唯一まともに撮れた1枚

今後、静岡では

一方、まだ静岡エリアでは211系は健在ですが、すでに名古屋エリアからの転属がされています。また、新型車両も導入する予定であり、中日新聞によると2025年には完全引退する予定である模様です。
そのため、今年が211系をまともに見ることができる最後のチャンスかもしれません。

(撮影:いせえび 掛川駅にて)

(撮影:いせえび 沼津駅にて)

(撮影:いせえび 三島駅にて)

最後に

いかがだったでしょうか。
今後静岡の211系も6月から置き換えが始まる模様なので、見に行きたい方は早めに行くことをおすすめします。
また東海地方からはまもなく消滅しますが、長野・山梨エリアや群馬エリアでも活躍していますので、そちらも末永く活躍してほしいです(謎目線)

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